スマホを見る姿勢と肩こりの関係
トレーニングについて
いつもご覧いただきありがとうございます。
静岡県浜松市にあります寺田痛みのクリニックに勤務しています理学療法士の喜納です。
私は普段、肩痛や腰痛を抱えている方のリハビリや、医学に基づいたトレーニングジムHUBにて各々の目標にあわせたパーソナルトレーニングを担当しております。当院の理学療法士は、聖隷クリストファー大学大学院にて『痛みと運動療法に関する研究』を行う痛みの運動療法の専門家です。このブログでは、痛みと運動の関係について分かりやすくお伝えしています。
今回は、スマホをみる姿勢と肩こりの関係についてのお話です。
皆さんは、ご自身の頭の重さがどのくらいあるかをご存知ですか?
実は、成人の頭の重さは約4~6㎏もあります。
私達の首の筋肉は、そんな重たい頭を支える為に発達し、頭を真っすぐに保ってくれています。
しかし、スマホの普及でメールやSNSを見たり、ゲームをする機会が増えてきたことで、私達の首には大きな負担がかかるようになってきました。
このスマホの見過ぎが首の痛みの原因になりえるという有名な研究があります。
ニューヨークの脊椎外科医、ケネス・ハンスラージ氏は、スマホを見るために頭を前に傾けていくと、首の関節と筋肉にかかる負担がどんどん増えていくという研究結果を報告しています。
傾きが15度のときは12.2㎏、30度のときは18㎏、60度のときは27㎏の重さが首にかかることを明らかにしました。
この27㎏の重さを首の関節と筋肉で長時間支え続けると、肩こりや首の痛み、頭痛の原因になります。進行すると、頸椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症となり、神経を圧迫して手のしびれ、運動麻痺などを引き起こす場合もあります。
さらに、この頭を前に傾ける姿勢は、大人の問題だけでなく、子供達の運動パフォーマンスも低下させてしまいます。頭を前に傾けることで、背中の胸椎という部分も必然的に丸くなります。いわゆる猫背の姿勢です。
猫背の姿勢は、肩甲骨が外へ開き、肩の可動域が狭くなるのです。同時に、首や肩甲骨、背中の筋肉も常に働き、硬くなっているので、より肩の可動域が狭くなるんですね。
水泳やバレー、野球をしている子供達が肩を痛める背景には、スマホの見過ぎが背景に隠れていることを見逃してはいけません。
頭の正しい位置を理解するには、壁に背中、肩甲骨、頭をつけて、横から見た時に肩と耳を結ぶ線が一直線になるように意識してください。
顎は軽く引き、肩甲骨を少し内側に寄せる意識でいると、さらに良い姿勢になります。
私達も病院のリハビリやパーソナルトレーニングの中で、姿勢については繰り返しお伝えさせてもらいますが、姿勢は毎日の積み重ねです。日頃のちょっとした心がけで、予防できる痛みはたくさんあります。その為には、皆さんが正しい知識をしり、自分の姿勢に気づくことが大切です。気づくから変えられるのです。
いくつになっても美しい姿勢でいるためには、今ここから決断し、行動に移していきましょう。
10年先の未来も美しい姿勢でいるために、スマホの見過ぎにはご注意ください。
そして、頭の位置に気を付けることが、美しい姿勢の第1歩です!
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寺田痛みのクリニックでは
病院が監修する医学に基づいたトレーニングジムを開設しています。
健康のためにジョギングしたいけど、腰や膝が痛くて走れない方・・・
肩の痛みで大好きな水泳やバレーができない方・・・
身体の使い方を変えパフォーマンスを上げたいスポーツ選手・・・
術後のリハビリをもっと徹底的にやって欲しい方・・・など
そのような身体のお悩みをもった方に、目標にあわせたトレーニングメニューを提供しています。
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